終活でエンディングノートを書くというのは、ご存知の方も多いでしょう。それでは、エンディングノートに自分史を書くということはご存知でしょうか?
これまでの人生を振り返って文字におこす訳なのですが、あまり堅苦しく考えなくても大丈夫ですので、ご安心ください。
今回は、自分史には何を書くのか、そしてその目的とは一体何なのかについてまとめてみました。終活を始めた方や、エンディングノートの書き方に行き詰まっている方は必見です!
自分史とは自分の歩んできた人生の記録

自分史は、今まで歩んできた人生の記録になります。他の誰も経験することのない自分だけの人生について記録を残さないと、全てが消えてなくなってしまいます。
有名人でもない限り、自分史を残すのは仰々しいと思われるかもしれませんが、終活が世に浸透してきている今、一般的になりつつあるんです。
自分史は、自分が生きてきた証を残す意味合いもありますが、自分の人生を振り返るキッカケにもなります。改めて自分のことを考える機会になるので、新しい発見もあるでしょう。
これからの人生をどう生きるのかという指針も見えてくるので、自分史を書くことには色々な意味があります。
自分史を書くメリット

自分史を書くメリットについては、以下の通りです。
- 生きた証を残せる
- 自分を好きなれる
- 自分を知ることができる
- 自分を知ってもらえる
- 脳の活性化
- 新たな生きがいが見つけられる
- コミュニケーションを深める
- 自信が持てる
- 自分のアピールポイントが見てくる
代表的なものを挙げていますので、参考にしてみてください。
生きた証を残せる
これまでの人生について残すことができるというのが、自分史を書く最大のメリットです。
知らない人が見ても、これまでにどのような人生を歩んできたのかが分かります。
自分を好きなれる
日々忙しく生きていると、自分自身のことを考える時間というのもなかなかないですよね。
自分史を書くにあたって、新たな発見や忘れてしまっていたことを思い出したりもして、自分のことを好きになれます。
自分を知ることができる
自分のことを書くことで、改めて自分のことを知ることができます。
どのような人生を歩んできたのか、どういう性格なのかを知るキッカケになるでしょう。
自分を知ってもらえる
自分史を残しておくことで、自分自身の存在を知ってもらうことができます。
いずれ死が訪れたとしても、誰かの心の中に生き続けることができるのです。
脳の活性化
色々な記憶を呼び起こし、思い出そうとすると脳が活発に働きます。
大人になると、頭をフル回転する機会もあまりないので、脳の活性化にも役立ちます。
新たな生きがいが見つけられる
これまでの人生を振り返るのと同時に、やり残したことや死ぬまでにやっておきたいことなどが見えてくるはずです。
新たな生きがいを見つけることによって、これから生きていく意義も見い出せるようになるでしょう。
コミュニケーションを深める
書き上げた自分史をツールとして、他者とのコミュニケーションを深めることができます。
自分史を見せ合うことでお互いのことを深く知ることができ、理解し合えるようになります。
自信が持てる
自分の人生を振り返るのは、案外楽しいものでもあります。
これまでの人生があったからこそ、今の自分がいるという実感も湧くでしょう。
それと同時に自信も持てるようになります。
自分のアピールポイントが見てくる
自分史の作成というのは、自己分析に通じるところもあります。
自分の長所も見えてくるので、それを強みにアピールができるようになります。
自分史はこんな人におすすめ

- 楽しかった人生を振り返りたい
- 自分や自分の人生が好きじゃない
- 楽しいことがなくてつまらない
- 退職や定年、子供が巣立ったなど人生の節目を迎えた
- 生きがいを探している
- 本格的に終活に取り組みたい
自分史を書くキッカケは、自分で作るしかありません。
上記のような気持ちを抱えていたり、人生の節目を迎えているような場合は、良い機会になるはずです。
自分史の書き方・内容

では、自分史を書くことを決めたとして、どのように書き進めるのかというところが気になってきますよね。
書く内容や書き方について見ていきましょう。
年表
これまで何十年と生きてきた訳ですから、人生を揺るがすような大きな出来事や、これはぜひ残しておきたいというようなこともいくつかありますよね。
これらの出来事について、年表に書き出すところから始めてみましょう。履歴書や日記、写真など元になる情報があるとスムーズに書けます。
起こったエピソードを箇条書きにしてみる
遠い昔の出来事になればなるほど、細かい部分が思い出せなかったりもするでしょう。そんな時は友達や家族に話を聞くと、盛り上がりますよ。
箇条書きにしたエピソードに肉付けをしていくようなイメージで、詳しい内容を加えていきましょう。
構成を決める
エピソードを箇条書きして内容を肉付けしたら、優先順位をつけていきましょう。
書く内容が固まれば、構成も決まっていきます。時系列でまとめるのも良いですし、テーマの絞り込みをして自叙伝風に書いてみるのも面白いですよ。
原稿を作る
自分史を書くということは、1冊の本を作るようなもの。構成まで決まれば、あとはそれを文章にしていく感じになります。
あまり深刻に考えることなく、ラフな感じで書いてみてください。要は、読む人に伝えたいことがちゃんと伝われば良いんです。
終活で自分史を書いてみよう!

終活の一環として、自分史を書くことで、色々な発見があります。
自分の人生を改めて見直すキッカケになるので、取り組んでみることをおすすめします。
型にはまらずに、自分のスタイルで書くと自分らしさも表現できて、世界に1冊の本が出来上がるでしょう。
