終活に取り組んでいる方はもちろん、そうではない方も、「エンディングノート」という言葉は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
今回は、どういった目的で終活ノートを書くのか、その書き方のポイントなどについて詳しくまとめてみました。
おすすめのかわいいエンディングノートもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
終活ノートとは?目的は?

終活ノートは、エンディングノートと呼ばれることもあります。
終活ノートを書く目的は、人生の最期を迎えるにあたって、家族に伝えておきたいことや自分自身の希望することを書くためです。
生前の元気なうちに思いを綴っておくことで、後々家族に迷惑をかけずに済んだという話も珍しくありません。
昨今の終活において、終活ノートは欠かすことのできない存在です。代表的な3つの目的について解説させていただきます。
1.これまでの人生を振り返る
自分のこれまでの人生について振り返ったことがありますか?日々を生きていると、日常が当たり前になり過ぎて、なかなかそのような機会もないのではないでしょうか。
終活ノートを書くことで、これまでの苦労や悲しかったことなどを思い出し、当たり前だと思っていた幸せに気付くことができます。
そして、これからどう生きるべきかも見えてくるはず。終活ノートは、そんな機会を与えてくれるものでもあります。
2.家族に思いを伝える
体が動かなくなったり、言葉を話せなくなったり、という事態はいつ起こるか分かりません。そうなってからでは、自分の意思を伝えることもできなくなってしまいますよね。
遺産や葬儀のことなど、細かいところまで終活ノートを活用することでトラブルを回避できるんです。
家族に自分の言葉で思いを伝えることができるので、終活ノートを書く方が増えています。
3.自分の遺したいものが明確になる
終活ノートを書くにあたって、財産や遺品など、価値のあるものを洗い出すことで、自分の亡き後にそれをどうしたいのかを考える機会にもなります。
遺しておきたいもの、処分して欲しいものなどを明確化しておけば、後々遺族が困ることもありません。
終活ノートの内容と書き方

- 経歴・生い立ち
- 友人・知人リスト
- 葬儀・お墓のこと
- 財産
- 遺品
終活・エンディングノートにノートに最低限書いておいたほうがいいものです。
法的なものではないので、自由に書いてみましょう。読む人がどう思うのか想像しながら書くといいですよ。
手が止まったら、項目を飛ばしても大丈夫。気軽に書くことをおすすめします。
1.経歴・生い立ち
名前や生年月日、学歴、職歴、出生時のこと、これまでにどのような人生を送ってきたのか、エピソードを加えながら書き残しておきます。
その人の人柄が分かるようなエピソードがあると伝わりやすいですよ。
2.友人・知人リスト
幼馴染や同僚、友人、お世話になった方などをリストにしておきます。
連絡先も記載しておくと、急に入院になった際や葬儀の連絡の際などにも役に立ちます。
3.葬儀・お墓のこと
葬儀に呼んでほしい人、また呼んで欲しくない人を残しておくと、遺された家族も悩むことがなく済みます。
葬儀の形式やお墓の場所、遺影なども準備しておくとスムーズです。

4.財産
預金・貯金・不動産・保険・クレジットカードなど、本人しか知り得ないような財産に関しても終活ノートに記しておきましょう。
せっかくの財産も、自分しか把握していなかったら、無い物と同じになってしまうこともあります。情報管理の観点から、大切な暗証番号などは記載しないようにしましょう。
その前に処分してしまうのも一つの手です。

5.遺品
貴金属や着物、金券など価値のあるものは全て書き出しておきましょう。
後々、遺族が遺品整理をする際に悩まなくて済むように、その後の処分の仕方について書いておくとスムーズですよ。
終活ノートを書く4つのポイント

終活ノートは、書く時のポイントがいくつかあります。人生の最期を迎えるにあたって書くものなので、慎重に書いていきたいところですよね。
大きく分けて、ポイントは以下の4つになります。
1.はじめから全部書こうとしない
終活ノートの内容は盛り沢山なので、書きたいことは色々とあることでしょう。
しかし、これらをはじめから全て書こうとすると途中で挫折してしまいます。自分の気持ちの整理をしながら、少しずつ準備をするのがベスト。
焦らずゆっくり進めていってください。
2.遺言書とは違う
終活ノートは、遺言書と混同されがちなのですが、意味合いは違います。
遺言書は、財産分与や不動産の管理など法的効力を発揮しますが、終活ノートはあくまでも本人の希望や気持ち、現状についてまとめたものです。
遺言書のように気負って書くものではないので、その意味合いの違いについては理解しておいてください。
3.定期的に見直す
終活ノートは、あくまでも書いた時の情報に過ぎません。万が一の時に備えておくものではありますが、その万が一がいつ訪れるかなんて誰にも分からないですよね。
情報は常に変わっていくはずなので、定期的に見直しをして最新情報を残しておくようにしましょう。せっかく書いても、陳腐化してしまっては意味がありませんよね。
4.エンディングノートを書いたことを伝える
せっかくのエンディングノートも、万が一の時に誰かの目に触れなければ無意味です。信頼できる親族や友人に、エンディングノートを書いたことを伝えておきましょう。
もしもの時が訪れたら、きっとそのエンディングノートを元に対応してくれるはずです。
終活ノートの忘れがちな項目

財産のことやお墓のことなどは頭にある方が多いのですが、忘れがちな項目があるのでご紹介しておきます。
これらが網羅できていれば、遺された家族に手間をかけさせることはほぼないと考えて大丈夫です。
延命治療か自然死希望か
病気や事故などで生死をさまようことになった際、延命治療を望むのか、もしくは自然死を望むのか、終活ノートに記しておけば家族が迷うことがありません。
本人の意思が分からないまま、家族にその判断を仰ぐのはあまりにも酷ですよね。
自分のことは自分で決めるためにも、この項目については必ず触れておくようにしましょう。
パソコンやSNSのパスワード情報など
パソコンのパスワードやSNSのパスワードも本人しか知り得ない情報ですし、忘れられがちです。
本人が亡くなった後も、インターネット上にその情報は生き続けてしまいます。
これらをきちんと整理するためにも、書き記しておきましょう。
遺族への言葉
遺族に対して伝えておきたいことを、終活ノートに書き出しておきましょう。
財産のことなどももちろんですが、遺族に対する感謝の言葉も伝える機会はなかなかありません。生前には照れ臭くて言えないようなこともあるでしょう。
万が一の時がいつ来るか分からないので、後悔しないためにも元気なうちに綴っておくことをおすすめします。
人気でかわいいおすすめのエンディングノート

人生の最期について考えるということで、終活に対して暗いイメージをお持ちの方もいらっしゃることと存じます。
しかし、デザインもとっても可愛かったり、書くのが楽しくなってしまうようなものもあって、暗いイメージなんて飛んでいってしまいます。
無料でダウンロードすることもできるので、試しに印刷してみても良いかもしれませんね。ダウンロード版もあるので、データで保有するのもアリです。また、本屋さんで実物を見て決めるのもおすすめです。
コクヨの終活ノート
終活ノートといえばコクヨのノートが人気です。保険やクレジットカード、銀行口座と口座引き落としし情報などが書き込めます。
お値段も安く、わかりやすいノートになっているので、まずはこれから始めてみてください。
かわいいエンディングノート
楽天市場にも、以下のような可愛らしいエンディングノートが販売されているので、参考にしてみてください。
終活ノートの書き方まとめ

終活ノートは、決して後ろ向きなものではなく、自分史を作るという意味もあります。書き方のポイントを押さえながら、自分自身の最期を迎えるにあたって、後悔のないように準備をしておくことは、とても大切なことです。
30代や40代の方でも、終活ノートを作っていることも多いんですよ。気になる方は、ぜひはじめてみてくださいね。