終活にあたって身の回りを整理している時に、仏壇の処分に困る方が多くいらっしゃいます。継承者がいない場合はもちろん、いた場合でも引き取ってくれるとも限りません。
そういった場合、仏壇をどのように処分すれば良いのでしょうか。
ご自身の仏壇を生前のうちに新調しておくことをお考えの方もいらっしゃることと思います。
今回は、仏壇の処分の方法やおすすめの仏壇選びに関してまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
終活時には避けては通れない仏壇の悩み

仏壇にあまり馴染みのない方も多いかと思います。戸建てにお住いの方の場合は保有率も高く、全国で見ると約半数の世帯で仏壇を保有しています。
そのため、いざ終活を始めると仏壇の処分の問題に直面してしまうのです。既存の仏壇を処分した方が良いケースもあるのですが、新しく購入した方が良いケースもあります。
それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。
1.終活時に仏壇を処分した方が良いケース
先祖代々受け継いできた大切な仏壇ですが、継承してくれる人がいない場合は思い切って処分してしまうことをおすすめします。
継承者になりえる候補がいたとしても、拒否されることも考えられます。そういった場合も処分をした方が良いでしょう。
無理に継承しても負担になるだけなので、トラブルになりかねません。
2.終活持に仏壇を新規に購入した方がいいケース
最近は、仏壇のデザインも大きく改良され、リビングに置いてもあまり違和感がないようなお洒落なものが増えています。
50代を迎えた頃や両親が死を迎えた頃というのは、新しい仏壇の買い時とも言われています。
いざという時に慌てて購入することになると、ゆっくり選べずに後から後悔してしまうこともありますよね。時間に余裕のある時にじっくり選んでおくと良いですよ。
仏壇を処分する場合は事前に供養しよう

仏壇には、ご先祖様の魂が宿っているので、粗大ゴミとして簡単に捨てることはできません。仏壇の処分を決めたら、まずは開眼供養が行われたのかどうかを調べる必要があります。
開眼供養は、仏壇の購入時に行われるものです。仏壇やお墓、位牌等を購入する際に僧侶に読経を行なってもらうことを指します。
この儀式を行なうことによって霊験のあるものへと生まれ変わります。開眼供養には、位牌の魂入れ、仏壇のお浄めといった意味合いも含まれています。
仏壇を購入した際に開眼供養を行なっているのであれば、閉眼供養を必ず行なわなければなりません。
仏壇にはご先祖様の魂が宿っているとされているので、閉眼供養、魂抜き、お根性抜き、御霊抜きを行なってからではないと処分ができません。
魂が抜ければ、仏壇もただの入れ物へと姿を変えます。きちんと供養ができれば、処分が可能になるという訳です。
終活のために仏壇を処分する方法
- お寺で処分(菩提寺)
- 仏具店で処分
- 粗大ごみとして処分
- 不用品回収業者で処分
終活の際に、仏壇の処分を決めたら、その処分方法についてしっかりと把握しておく必要があります。
代表的な処分の方法をご紹介します。きちんと供養をしていれば、どの方法を取っても罰が当たるようなことはないので、ご安心ください。
1.お寺で処分(菩提寺)
お寺に処分をお願いすることができれば、供養の段取りの全てを行なってくれます。
新たに購入する場合は、その相談に乗ってもらうことも可能です。
2.仏具店で処分
新しく仏壇を購入する場合は、割引のサービスがあることもあります。
手続きもスムーズにいきますし、お寺で処分をするよりも日程調整もしやすくなっています。
3.粗大ごみとして処分
自治体によっては仏壇を粗大ごみとして処分することを受け付けていない場合もあるので、事前に確認が必要です。
人目が気になるという場合はやめた方が良いですが、費用は安く済みます。
4.不用品回収業者で処分
魂抜きなどの供養を行なってくれる不用品回収業者もあれば、ただ単に処分だけを担う業者もあります。
粗大ごみとして処分する訳ではないので、人目は気にならないでしょう。ただし、その分費用は少し高くなってしまいます。
仏壇の処分にかかる費用
お寺 | 1万円~5万円 |
仏具店 | 2万円~8万円 |
粗大ごみ | 0円~3千円 |
不用品回収業者 | 5千円~2万円 |
処分方法によって費用は異なってきます。それぞれの方法にメリットとデメリットがあるので、納得できる方法を選ぶようにしましょう。
お寺で処分する場合は、お布施も必要になりますし、受け付けてくれるかどうかを確認しておく必要があります。閉眼供養もきちんと行なってくれるという点では、安心です。
仏具店は、割引が適用されることがあるので、新たに仏壇を購入する際におすすめです。
粗大ごみとして処分する場合は、仏壇の解体や供養のためのお坊さんの手配などを自分で行なう必要があるので手間がかかりますが、費用は抑えることができます。
不用品回収業者は、仏具なども全て処分してくれますが、業者を見つけるのに一苦労あることもあります。
処分方法を決めたら、引き受けてくれるところを探すことから始めてみましょう。
終活で新しく購入する場合の仏壇の選び方

終活を機に、新たに仏壇を購入する方というのも多い傾向があります。せっかく新調するのですから、失敗はしたくないですよね。
選び方のポイントについて4つご紹介しますので、参考にしていただけると幸いです。
1.仏壇のサイズで選ぶ
家に仏壇を置く場合、最も重要になってくるのがサイズです。
まずは置き場所を決めて採寸し、きちんと置ける大きさなのかどうかというところを確認しましょう。
2.仏壇の金額で選ぶ
仏壇は、サイズやデザイン、素材などによって値段が大きく変動します。安い物であれば数万円ですが、何十万、何百万と上を見ればキリがありません。
長くお付き合いを続けるものになるので、予算を決めて選ぶことも大切です。
3.仏壇の材質やデザインで選ぶ
仏壇には、伝統型仏壇と家具調仏壇があります。
伝統的な格式を重視するのか、またはモダンで現代的な住宅にもマッチするようなデザインを選ぶのかを決めてみましょう。
また、材質も様々です。仏壇には金仏壇と唐木仏壇の2種類があります。
金仏壇にはヒノキやスギ、ケヤキなどが用いられており、金箔仕上げになっているので煌びやか雰囲気になっています。
唐木仏壇には金箔の仕上げがないため華やかではないものの、耐久性に優れた素材を用いており、木目の美しさが際立っています。
4.宗派で選ぶ
仏壇だけではなく、仏具やご本尊などに関しても宗派によって異なります。信仰している宗派があれば、その宗派のならわしに従うようにしましょう。
仏壇の選び方ももちろんですが、並べ方にも差があります。
おすすめの仏壇通販サイト【いい仏壇】

仏壇をお買い求めになるのであれば、「いい仏壇」というサイトがおすすめです。日本最大級の仏壇サイトなので、気になる仏壇店を見つけられるでしょう。
また、実際に購入した方のリアルな口コミも閲覧できるので、参考になるはずです。買い替えの際は古い仏壇を無料で引き取ってくれたり、キャンペーン期間であればキャッシュバックのチャンスもあります。
終活と仏壇のまとめ
終活をするにあたって、生じてしまう仏壇にまつわるお話をさせていただきました。まずは処分をするのか、新調するのかを決めてその後のことは考えてみましょう。
決して独断で決めてしまうのではなく、親族での話し合いをしておいてくださいね。
https://momopiyo.com/shukatsu/archives/2114/